- 最近TVやネットでよく聞くPFAS(ピーファス)って、何なの?
- ウチにも関係あるの…?
- どんな危険が潜んでいるの?
- 結局どうしたらいい?
こんな風に漠然と不安を抱えていませんか?
はっきり言って緊急事態です。
そこで、いま最も身近な問題であるPFAS問題について、
どんな対策をしたらいいか分かる
記事を作りました!
一緒にリスクを知って、自分を、家族を、未来を守りましょう!
PFAS(ピーファス)って何?特徴は?
PFASとは?PFOS・PFOAとは?
PFASとは
- PFAS(ピーファス)とは工業的に作られる有機フッ素化合物の総称です。1万種類以上あると言われています。
PFOS・PFOAとは
どちらも「PFAS」の一種で、危険度が高いとして中でも代表的なものが
- 「PFOS(ピーフォス、ペルフルオロオクタンスルホン酸)」
- 「PFOA(ピーフォア、ペルフルオロオクタン酸)」
です。
日本各地の水道水・河川などから高濃度のPFASが続々と検出され、大きな社会問題になっています。
リスク
- PFOSやPFOAが体内に蓄積するとがんの発症や胎児への発達異常を引き起こすおそれがあると言われています。
- フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)と呼ばれ、自然界でほとんど分解されず、人体や環境中に残ります。
※世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は2023年、PFOAの分類を、最も高い「発がん性がある」に格上げしました。これは、喫煙やアスベストと同じ分類です。
※PFOS・PFOAは既に国際条約で製造・使用・輸入が禁止されています。
※日本では、PFOSが平成22年に、PFOAが令和3年10月22日に国内での使用・製造が禁止されました。
特徴
PFASは、はっ水性が高く水や油を弾く、汚れを防止する、熱に強い、燃えにくい、等の特徴があります。実は私たちの身近で、めちゃくちゃ使用されており・・・
- フライパンや炊飯器内釜のフッ素加工
- ハンバーガー・ピザ・ケーキなどの包装紙、厚紙箱
- ファンデーション、コンシーラー、マスカラ、日焼け止め、口紅
- 衣類、靴の撥水加工剤
- 防水スプレー
- 車のコーティング剤
- 消火器の消火剤
- 半導体の表面処理剤
- 塗料の添加剤
- スキー・スノボ、家の床のワックス
などに使われています。直接口にしたり、肌に触れたりするものも多く、注意が必要ですね。
我が家でも化粧品や、子供の好きなハンバーガーやケーキの包装紙、皮靴や服・自転車の防水スプレー、DIYで木材に使う塗料、フライパンなどなど、身近にPFASがあふれていました!
PFASはバクテリアによって分解されることもなければ、並みの火力では滅することもなく、水で溶けやすく拡散性が高い。土に埋めると周囲の土壌や水脈に浸出し、川に流せばどこまでも広がり海の生物・生活水を媒体に人体に入ってきます。そして何世代にもわたり問題を引き起こす。これが「永遠の化学物質(フォーエバーケミカル)」と呼ばれる理由なのです。
PFASよ、どこから来た??
何でこんな事に…PFAS汚染の拡大に関して、いくつかの原因が考えられます。
1.米軍基地
日本国内でPFASが検出された主な米軍基地は、以下の通りです。
- 普天間飛行場(沖縄県)
- 嘉手納基地(沖縄県)
- キャンプ・ハンセン(沖縄県)
- 厚木基地(神奈川県)
- 横須賀基地(神奈川県)
- 横田基地(東京都)
- 三沢基地(青森県)
- これらの基地では、特に消火訓練や消火活動で使用されてきた消火剤がPFAS汚染の原因とされています。周辺の河川や地下水から高濃度のPFASが検出されました。
- さらに、米軍横田基地(東京都)で昨年1月に発生した高濃度のPFAS汚染水の漏出事故について、日米両政府が非公表とする方針で合意していたことが、政府関係者への取材で発覚。日本政府は、米軍側から事故についての説明を受けた際、情報を外部に出さないよう求められ、これに従っていたことが分かりました。
2. 工業排水
- 化学工場や製造業では、PFASは耐水性・耐油性・耐熱性に優れた特性を持つため、製品の製造過程で広く使われてきました。これには、撥水加工やコーティング剤、電子機器、半導体の製造などが含まれます。
- 特にテフロンの製造プロセスでは、PFASが使用されることが多く、工場からの排水が河川や地下水に流れ込むことが汚染の原因となっています。
3. 廃棄物の処理
- PFASを含む製品が廃棄され、埋め立て地や廃棄物処理施設から地下水などに漏れ、汚染を引き起こすケースがあります。
- 焼却処理も行われていますが、PFASは非常に安定した化学構造を持つため、高温での完全燃焼が必要であり、通常の焼却施設では分解されず大気や灰に残ります。
4. 消火剤(AFFF)
- 米軍基地以外でも、空港や工業地帯、消防施設では、PFASを含む消火剤AFFF(Aqueous Film Forming Foam)が消火訓練や火災対応に使用されてきました。
- 使用された消火剤が土壌や水源に浸透し、汚染を引き起こすケースが多く報告されています。
5. 日常製品からの流出
- PFASは、日用品にも多く含まれています。たとえば、撥水加工が施された衣類、フライパンなどの調理器具、食品包装材、耐油紙、化粧品などに使用されています。
- これらが家庭排水を通じて下水処理場に流れ込みます。下水処理場ではPFASを完全に除去することが難しく、処理水や汚泥から環境に放出されます。焼却したものは大気で拡散されます。
6. 農業
- 汚染された水や肥料を使ったり、PFASを含む下水汚泥を肥料として利用した場合、土壌や作物にPFASが吸収されます。
7. 大気中への排出
- 工場や製造施設からの大気中への排出もPFAS汚染の一因です。焼却処理に伴いPFASが大気中に放出され、それが雨水を通じて地表や水源に降り注ぐことがあります。
実に広範囲に影響を及ぼす環境問題ですね。
ウチは大丈夫??日本の現状を知る。
日本のPFAS基準値
日本が2020年定めた水道水の暫定目標値は河川や地下水などと同じで、PFASのうち「PFOA」と「PFOS」という2種類の物質の合計で、1リットルあたり50ナノグラムです。
一方でアメリカ政府は、2024年4月に「PFOS」と「PFOA」の基準値を1リットルあたり4ナノグラムと定めました。
アメリカは、日本の基準値の1割未満に相当する厳しい水準で、危機感の違いを感じますね。
汚染地域…
全国各地の河川や地下水などが汚染されていることが次々と明らかになり不安が広がっています。
代表的なもので2023年、岡山県吉備中央町では、水道水から国の暫定目標値(50ng/L)の28倍にものぼる高い濃度(1400ng/L)のPFASが検出されていたことが明らかになり、衝撃が走りました。検査を受けた住民の血中濃度の平均は健康リスクが高まると指摘する値(20ng/mL)の18倍に。
他にも、
- 大阪府摂津市の地下水で、国の値の420倍にあたる2万1000ナノグラム/Lが検出。
- 埼玉県の川越市や狭山市を流れる不老川や久保川で、PFOSとPFOAが国の定める暫定指針値を超過して検出。
- 北海道の苫小牧市の安平川で、国の暫定目標値を上回る59ナノグラムが検出。
- 東京都内では、文京区、青梅市、府中市、国分寺市、国立市、狛江市で最大値が暫定指針値の2倍を上回った。
- 東広島市の地下水では、国が定めた暫定指針値の300倍にあたる1リットルあたり1万5000ナノグラムが検出。
- 千葉県市原市を流れる川の水で、国が示した暫定目標値の46倍の濃度で検出。
上記は一例で、北海道から沖縄までところ構わず発生しています…いまだ調査していない地域や事案なども考えると、これからのニュースも目が離せません。。。
結局、どうすればいいの?
煮沸したら安全?
水道水中のPFAS(ピーファス)は煮沸消毒では除去できません。かえって煮詰めることにより濃度が高まる可能性があります。
ただし、水道水を沸騰させると、残留塩素やトリハロメタンという有害物質は除去できます。水道水を煮沸する場合は、100度以上で5分間沸騰させましょう。
ウチも以前はヤカンでお湯を沸かして麦茶を作っていました。
※塩素が除去されるとあまり日持ちしないので、なるべく早く飲んでくださいね!
ミネラルウォーターは安全?
ミネラルウォーターはさすがに大丈夫でしょ??と勝手に思いこんでいましたが、2024年7月、衝撃的なニュースが舞い込んできました。
市販されているペットボトルのミネラルウォーターから、水質管理のための目標値の2倍の濃度のPFASが検出されていたことがわかった。
しかも、高濃度が確認されたあとも、少なくとも1年以上販売されていた。
引用元:「SlowNews」ペットボトルのミネラルウォーターが汚染されていたことが発覚!1年以上販売されていたが神戸市は公表せず
・・・!?
日本には明確な法的規制がないので、「PFAS検査結果と具体的な数値」を公表している製造メーカーは非常に少ないのです。
これが何を意味するかと言うと、水のみならず「市販のお茶・ジュース・お酒、その他食品全般」においてもPFASがどのくらい含まれているか、誰にもわからない、と言うことです。
もう自分で自分を守るしかありません!
専門家の意見
PFAS研究の第一人者・京都大学大学院医学研究科(環境衛生学)原田准教授によると…
経皮吸収(入浴やシャワーなど肌を通じて体内に入る)については、すぐにタオルで拭き取ることができるので、高濃度に汚染された水でなければあまり神経質になる必要はなく、
それよりも毎日飲み、料理にも使う家庭の水道水こそ要注意。PFASは腸管での吸収が良く、摂取する量に直結します。
以前に高濃度のPFASが検出された東京の多摩地区や沖縄で調査した際も、家庭で浄水器を利用している人の方がPFASの血中濃度が低く、
個人でできる最も効果的な対策は、
家庭にPFASが除去できる浄水器を取り付けることに尽きる
と話されています。
浄水型ウォーターサーバーでPFAS除去!!
我が家も水道水を浄水するウォーターサーバーをフル活用しています。もちろんPFAS対応です!
毎月の定額プランで量を気にしないで使えるし、温度設定も熱湯から冷水まで5段階で便利。水がとてもおいしい。
そして何より、PFAS汚染の不安が大きく軽減しました。
結論:浄水型ウォーターサーバー(PFAS対応)がおすすめです。
- 水道水を利用するので、煩わしいウォーターボトルの配送が不要。
- 月額定額プランであればウォーターボトルタイプと比べてたくさん水が使える(コストの削減)。
- 飲み水だけではなく料理などにも使えます。
- 手間が少ない。
- 水がおいしい。
- お湯が出せるタイプが多く、飲み物・料理全般、赤ちゃんのミルク、インスタント食品など、湯沸かし不要ですぐ使える。
- ペットボトルを買う手間、置き場所が必要ない。
- インテリアになじむおしゃれなデザインが選べる。
まとめ
今回は、PFASとは何か、PFASの原因と現状、解決策について解説しました。
PFASから、自分を、家族を、未来を守るために、まずは「浄水型ウォーターサーバー」の導入をおすすめします。
PFASの摂取をゼロにすることは難しいのかもしれません。しかし摂取量を大きく減らすための最適解だと思います。
先ほどお話ししたとおり、まだまだ汚染被害の全容は明らかになっていません。これからもPFASに関する大事なニュースがあれば配信していきたいと思います!